2026年6月10日 トトロの森67号地誕生

このたび、私たちは次の土地を取得することができましたのでお知らせいたします。

◆トトロの森67号地

一級河川不老川の「大森調節池」(入間市宮寺)に隣接する森です。大森調節池(全体で9.2ha)は、埼玉県が1988年以降に不老川に沿って洪水調節の目的で造った北池と、2019年から2022年の間に北池の南に新たに造成した南池とで構成されています。いずれも素掘りの池で豊富な湧水が見られています。

この森は、コナラを主な樹種とし、林床にはアズマネザサが繁茂しています。周辺地には牛舎等が建てられていますが、現在はどれも廃屋となっています。

近くでは「上藤沢・林・宮寺間新設道路」が建設されつつあり、また三ヶ島工業団地周辺地区の土地区画整理事業が施工中であるなど、当該地周辺の開発の動きは激しく、環境破壊が進むおそれがあります。

◆この土地を取得した理由

大森調節池は、人為的に創出された大規模な湿地環境として、狭山丘陵周辺地域の生物生息環境に良好な影響を与えています。

湿地に生息する生きものにとって、周囲に森が存在するかどうかはとても重要なことです。例えばトンボは水域で幼虫の時期を過ごし、羽化してから成熟するまでの間は森に移動して過ごすという生活史を持つことが知られています。カエルも同じようにその生活史に森の環境が組み込まれています。このような湿地と森の関係から見て、本件山林の保全は大森調節池の生物多様性を高めるうえで大きな意味を持つと考えられます。

また、現在進められている道路の建設や工業団地の造成などの開発の動きに対抗して本件山林を保全することは、この地域の自然環境の保全にとって極めて重要な役割を果たすものと思われます。

なお、大森調節池の保全活動は、埼玉県生態系保護協会入間支部と「大森調節池の自然を考える連絡会」を中心にして熱心に取り組まれており、当基金も連絡会のメンバーに加わっています。

これからの予定

周辺環境を含む現況調査を行い、その結果を踏まえた管理方針を策定したうえで、ボランティアの皆さんの協力を得て、保全の取り組みを進めていきます。

所在地

入間市宮寺字金井沢55番及び61番

面 積

6,112㎡(公簿面積)

取得日

2026年6月10日

取得金額

2,200万円