7号地は、所沢市がゴミの最終処分場建設候補地としていた、北野の谷戸の中に位置しています。トトロのふるさと基金は狭山丘陵に残された貴重な谷戸を候補地から外すよう、行政に要望してきました。谷戸の中の土地は農地として登記されているところが多く、私たちは取得することができませんでした。そこで私たちがトラストできる山林を取得することで最終処分場の建設を食い止めようと、地権者の方との交渉を重ねてきました。
最終処分場は「狭山丘陵の自然公園内には建設できない」という県の方針によって見送られましたが、谷戸の景観と豊かな生態系を保全するためにトラスト地取得の交渉は続けられました。
地元の方々の協力のもと、北野の谷戸に田んぼを復活させ、里山の景観を取り戻す取り組みが始まっています。そのような中、地権者の方に谷戸の保全にご理解をいただくことができ、交渉がまとまり7号地の取得に至りました。現在は竹が生い茂っていますが昔はいわゆる雑木林(ヤマ)であったようです。北野の谷戸の保全におけるシンボル的な場所にしたいと考えています。