47号地は、開発の恐れのあった東大和市と武蔵村山市の市境にある雑木林です。
47号地は、開発の恐れのあった東大和市と武蔵村山市の市境にある雑木林です。
狭山丘陵の東京都側に残された貴重な緑地です。この土地は、東大和市と武蔵村山市の市境にある雑木林です。クヌギやコナラなどの樹高は全体的に5メートル程度と低く、アズマネザサが一面に生育しています。狭山丘陵の南斜面にあり、近くにはトトロの森40号地があります。
全域が都市計画芋窪緑地の区域に含まれていますが、東京都ではこの区域は重点整備地区になっていないことを理由に、当面買収する予定はないとしていました。
<この土地を取得した理由>
2003年から2004年にかけて、宅地開発業者がこの土地を買収し、2008年に開発許可を取得しました。ここは狭山丘陵の東京都側に残された貴重な緑地であることから、私たちは計画の中止と緑地保全を要望し、土地の譲渡を求めて価格交渉を行ってきました。その後、業者は事実上倒産し、代わりに宗教法人による墓地開発計画が2012年に明らかになりました。住宅地に隣接する1,500区画の大規模墓地を作る計画であることから、地元で反対運動が展開され、東大和市議会では計画中止を求める陳情が趣旨採択されていました。2017年になり、抵当権実現のための裁判所による競売が始まりました。私たちは、この貴重な自然を残したいと考え、競売に参加して取得することができました。
私たちがこれまでに取得したトトロの森のうち、今回の森が最大の面積の森であり、取得価格も最高額となりました。
40・47号地は「芋窪の森」として、管理方針を策定しました。
〇 コナラ・カシワ・イヌザクラ等を主体とした落葉広葉樹の森
常緑樹は除伐し、アズマネザサの繁茂を抑制するために定期的に下草刈りを実施する。40号地では大径木のイヌザクラとウワミズザクラ、ヤマザクラは保全し、47号地では近年枯死の目立つアカマツは残すようにする。共通して、ヤマザクラ・ウグイスカグラ・ムラサキシキブ等の見て楽しめる中高木も残すようにする。希少種の保全・育成に努める。
所在地
東大和市芋窪二丁目
面 積
7,393㎡
取得日
2018年2月20日
取得金額
108,301,000円
公益財団法人 トトロのふるさと基金
〒359-1164
埼玉県所沢市三ヶ島三丁目1169-1
Tel.04-2947-6047
Fax.04-2947-6057