このたび、当基金のナショナル・トラスト地「トトロの森」が、自然共生サイトとして認定を受けましたのでお知らせいたします。
このたび、当基金のナショナル・トラスト地「トトロの森」が、自然共生サイトとして認定を受けましたのでお知らせいたします。
※ 自然共生サイトについて
2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させるという国際的な目標(30by30)に向け「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として国が認定します。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録されます。
当基金は30by30の趣旨に賛同し、トトロの森及びクロスケの家を「自然共生サイト」として2023年4月に申請し、このたび認定を受けました。
1.サイト名 「トトロの森」
2.場所・面積 埼玉県及び東京都 約12ha
3.サイト概要
狭山丘陵は重要湿地・重要里地里山に指定されており、首都圏にあって、緩やかな丘陵と森・湖・谷戸湿地が織りなす里山景観が残る地域であり、オオタカ・フクロウ・カタクリ等多種多様で希少な動植物が生息している。また、狭山丘陵から流れ出す河川の河畔林やそれに連なって残る平地林は希少な動植物の生息域・移動ルートとなっている。この狭山丘陵地域一帯の自然を守るために、ナショナル・トラスト活動により、当基金が寄付金で取得した自然地が狭山丘陵及びその周辺に2023年3月現在60ヶ所あり、「トトロの森」として多くの市民に親しまれ、ボランティアの皆さんと共に保全管理を実施している。
4.生物多様性の価値に関する基準適合状況(下記の基準に適合)
・公的機関等によって、生物多様性保全上の重要性が既に認められている場としての価値
※狭山丘陵は重要湿地500(2001年)、重要里地里山500(2015年)に選定されています。
・里地里山といった二次的な自然環境に特徴的な生態系が存する場としての価値
・希少な動植物種が生息生育している場あるいは生息生育している可能性が高い場としての価値
5.審査委員会意見より(抜粋)
●分散する多数の管理地それぞれの状況を把握し、それに応じた管理方針を立てているようですばらしい。
●希少動物の保全には周辺環境の維持も重要なので、取得した土地以外の状況把握や管理の働きかけについても務めてほしい●今後もトラスト地と連携団体の拡充を期待する。等
6.今回の認定を受け、「トトロの森」を生物多様性保全地として十分に機能させていくために、自然環境調査や希少種の保護・里山管理の取組をボランティアのみなさんと共に続けていきます。
公益財団法人 トトロのふるさと基金
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