トトロの森の四季

冬の狭山丘陵

2013年|2012年|2011年2010年

***   里山と雑木林 季節の移ろい   ***

12月、1月、2月の里山や雑木林を彩る光景を追っていきます。

***   2011年12月 ~ 2012年2月   ***

***  如 月  ***

** 春の兆し **

天気の変化が速くなり、気温の変動幅も大きく、春への兆しを感じます。
比良の丘の葡萄畑では枝の選定作業が進んでいます。此の畑に直径30㎝程の
土の盛り上がりがあちらこちらに、「モグラ塚」と言うそうです。
此処は有機肥料による葡萄栽培、土の中にはミミズがたくさん育ち、それを
目当てにモグラは餌を求めて動き回ります。もうすぐ春です。

比良の丘の葡萄畑にて
2012年2月24日 狭山丘陵 比良の丘の葡萄畑にて

** 赤城連山の眺望 **

この冬一番の寒気に見舞われる連日、暖冬と言われ続けてきたこの季節ですが、
この寒さが本来の姿なのでしょうか。雪雲の覆われる前の北の空、オレンジ色に
輝く空を背景に赤城連峰が浮かび上がっていました。

赤城連山の眺望
2012年2月16日 狭山丘陵 標高120mの長者峰から

** 雨 水 **

暦の上では雪が雨に替わる頃ですが、梅の花は平年より半月以上遅れている
ようで、ようやく白梅が数輪固い蕾を開き始めました。雑木林では、台風の強風
で倒れ伐採されたコナラの根元に、シュンランの花芽が二つ、
伐採時のオガクズが厳しい寒さを凌いだようです。

狭山丘陵 比良の丘にて
2012年2月15日 丘陵の雑木林内にて

厳冬を乗り切り春の到来を待つカマキリの卵、暖かな春
になれば数百匹のカマキリの誕生、もう一つの卵は?

カマキリの卵 もう一つの卵
2012年2月9日 丘陵の雑木林周辺にて

自然の造形美、231種類出ているキノコ図鑑でも名前は不明の扇型のキノコと
葉の落ちた幹には大きな口を開けたピエロが笑っているようでした。

カマキリの卵 もう一つの卵
2012年2月15日 雑木林周辺にて

** 竹炭焼き **

雑木林に侵入した孟宗竹を間伐し炭材に、枯れた竹を燃材に、竹の水分吸収が
少なくなる冬は竹炭焼の季節です。生態系では植物は唯一の生産者、他の生物
は消費者の関係になります。太陽からの光と水で成長し、その過程でCO2を吸収
するため、炭焼の過程で発生するCO2とは±0、その上、竹酢液は防虫剤等に、
竹灰は畑の土壌改良に、炭焼は地球にやさしい雑木林の管理作業です。

狭山丘陵 比良の丘にて
2012年2月12日 狭山丘陵 比良の丘にて

** 立 春 **

** 雪を被った上越の山々 **

昨年の勤労感謝の日以来、この冬一番の寒気と雪雲も去り、草津白根の山々(左側)
と谷川連峰(右側)の白い稜線が73日ぶりに姿を現しました
 中央の木立の背後の山影は榛名山

狭山丘陵 標高120mの長者峰からの眺望
2012年2月3日 狭山丘陵 標高120mの長者峰からの眺望

♪ 春は名のみの 風の寒さや ...♪ 、冬から春へ季節を橋渡す節分、
立春とは名ばかりの春まだ遠い厳しい寒気の中、白梅の開花は10日程遅れ、
紅梅は数輪の花を開き始めました。
田圃や水辺では凍て付き、自然の造形美に出会えます

田圃は一面凍り付

10日ほど前に降った雪も解けず、田圃は一面凍り付いて!
2012年2月3日 北野の谷戸にて

7段の氷柱に成長

田圃の霜柱は余りの寒さに溶け切れず、日毎の冷え込みに7段の氷柱に成長
2012年2月3日 北野の谷戸にて

霧氷となった白い梢

水辺の流れの飛沫も、氷点下5度を超える冷え込みに、氷の花が開花
2012年2月3日 緑のトラスト2号地スポット2にて

***  睦 月  ***

** 大 寒 **

** 雪 ・ 氷雨 ・ 霙 **

1月23日、夕方からの雨は雪に変わり、丘陵は白銀の雪景色一色になりました。
丘陵の雑木林は寒気に覆われパウダー・スノーに、足先に粉雪が舞上がります。
パラレル・クリスチャニアと若き頃のスキー場での一場面を思い起こします。

白銀の雑木林

昇る朝日に照らされる白銀の雑木林

霧氷となった白い梢

青く澄んだ空、寒気で霧氷となった白い梢が目に入ります

散歩中の方に「蝋梅ですか?」と声を掛けられ、「寒中の自然を撮りに」と答えると、
「この辺も自然が少なくなりましたが、近くにトトロが雑木林を保全し、自然が残って
います」と...周辺の住民の方から活動を理解してくれる言葉を聞きました.
寒の入りから2週間、これからが一年で一番寒さの厳しい季節ですが、
“冬来たりなば、春遠からじ”の通り、気持ちが暖かく嬉しくなる出合いでした

** 冬枯れの雑木林 **

冬枯れの雑木林

厳しい冷え込みの寒中、凍てついた水辺に陽が射しこみ、水面には冬枯れの木立が映し出されていた

** 曹洞宗梅林山の蝋梅 **

北野院全徳寺

2012年1月17日北野院全徳寺は蝋梅で知られた禅宗の寺院、仏殿前の山門には
梅林山の山号が掲げられている

石仏と蝋梅

境内の三体の石仏も蝋梅の芳香に包まれて

石仏と蝋梅

鐘楼も蝋梅に彩られ 冬の花の少ない季節にロウのような質感の黄色の花が咲き揃いました

**  小 寒  **

一年で一番冷え込みも厳しくなる時期、小寒にまつわるこのような言葉を
“小寒の氷、大寒に解く”の諺、物事が必ずしも順序通りに行かないこと(広辞苑より)

* 初詣 北野神社 *

長徳元年、武蔵守、菅原修成が霊夢により京都北野天満宮の分霊を勧請せり、
爾後社名を、 坂東第一北野天神社と称し、これより北野の地名起これりと伝う、...
平成17年の区画整理事業に伴い小手指元町となれり...:北野の由来記より

新年の北野神社

 新年の平穏を願い、初詣に訪れた多くの善男善女の列が続いた 2012年1月



新年の北野神社 新年の北野神社
破魔矢の絵馬も土鈴の置物も龍の姿、今年の干支は辰年、昇り竜に託して   2012年1月 北野神社にて

* 狭山不動尊・山口観音 *

新年の狭山不動尊

 老若男女、家族連れなど、多くの参詣者で賑わいをみせていた 狭山不動尊にて  2012年1月



 狭山不動尊にて

新年の山口観音

本堂にお参り後、お堂の外廊下を回り魔尼車に新年の願いを! 山口観音にて

* 新年を迎えた路傍の石仏 *

新年の狭山不動尊

手編みの赤い帽子と肩掛けに鏡餅のお供え、里人の優しさが伝わります 上山口の小道にて

* 堤防からの眺望 *

新年の狭山不動尊

昇り始めた朝日に、堤防の草地は赤く燃え、遊歩道の手摺は黄金色に輝いたのは
僅かな時であった 狭山湖堤防にて

狭山湖堤防から見えたスカイツリー

2011年末、東に40㎞のスカイツリーはLED照明でライトアップさ れ、
夜空に634mの全容が浮かびあがった 狭山湖堤防にて

***  師 走  ***

**  冬 至  **

冬中冬始めと言われ、カボチャを食べ、ゆず湯に浸かり無病息災を願って!!

雪を被った日光連山

2011年12月23日 クリスマス寒波に上越の山々は雪雲に覆われていたが、
雪を被った日光連山はその姿を 長者峰にて



黒い富士と赤く染まった湖面

2011年12月17日 日没後30分、太陽光線が空に反射し、黒い富士と
その陰が赤く染まった湖面に 狭山湖にて



落葉に覆われ始めた雑木林

2011年12月10日 冬の到来、茶葉も一枚一枚が初霜に縁取りされ 狭山丘陵の茶畑にて



落葉に覆われ始めた雑木林

2011年12月17日 林床が落葉に覆われ始めた雑木林 堀内天満天神社周辺にて



雑木林は黄葉の季節から落葉の一歩手前、今、雑木林は一番光り輝く時です。

雪に覆われた富士と黄葉の丘陵

2011年12月4日 中腹まで雪に覆われた富士と、黄葉に燃える」狭山丘陵 六道山公園にて



初冬の里山と黄葉の狭山丘陵

2011年12月4日 初冬の里山と黄葉の狭山丘陵 宮寺の出雲祝神社周辺にて



銀杏は一斉に葉を落とし

2011年12月4日 銀杏は一斉に葉を落とし始め黄金色に覆いつくし 糀谷八幡にて



落葉を迎えた雑木林

2011年12月4日 落葉を迎えた雑木林 堀内天満天神社周辺にて





2011年 冬へ 
PageTop |    |    |    |  冬  |  Home