クロスケの家

施設の紹介

かつては外壁が崩れて竹の枠組みが見るほどの隙間ができ、下屋の傷みも激しかったのですが、2008年12月より竹釘や棕櫚縄、壁土を用いた伝統工法による補修を開始し、白漆喰仕上げとし2009年3月に竣工しました。
東側の外壁にはトトロ、西側にはクロスケを主題にした家紋が配されています。これは、宮崎監督が描いてくださったイラストをもとに、職人さんが鏝で塗り上げたものです。また、外壁や出入り口のあちらこちらにクロスケが隠されています。

明治35年前に曳家

明治10年代末から20年代初頭の築と推定されています。
もともとは、かつての蚕室(現在の茶工場)の方にあったものを現在地に曳家したのだということです。
現在は敷地の南端に位置し、南側道路に面し、屋根は置き屋根形式の切妻造桟瓦葺きとなっています。

ノキバの広さが特徴

この蔵は、軒の出が1間ほどあり、L字型に屋根の平側から妻側にかけて設置されている鉄板葺きの下屋を備えています。
下屋の下の空間は「ノキバ」と呼ばれ、生茶葉を広げる場所として、また雨天時の軽微な農作業を行う場として利用された半戸外の作業場です。
周辺の農家の土蔵と比べて、規模が大きく、「ノキバ」もかなり広く、地域の中でも際立つことが特徴といえます。

蔵の中での展示

現在、蔵の中では狭山丘陵をテーマにした展示をおこなっています。常設展示のほか、時には企画展もおこないます。また、西側の壁一面に引き出しが設置され、ここにはいくつかのトトロの森を再現したジオラマが置かれています。
トトロの森はそれぞれが、立地も植生も異なります。その違いを見て比べて知ることができるしくみです。

展示物について

また、引き出しの中には、森で見つけることができる、マテバシイのどんぐりやマツボックリなど、トトロの森の落とし物も入っています。なかにはメイガニを吊り上げる魚釣りゲームなども。
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