トトロの森の四季

2012年 | 2011年2010年

2012年 9月 ~ 2012年11月

**  ♪ 秋の夕日に照る山、紅葉・・・ ♪  **


11月下旬の冷え込みに、狭山湖畔の雑木林はクヌギ・コナラ・ミズキ、エゴノキ等の
黄葉の中に、モミジやツタの紅葉が色を添え、小学唱歌“紅葉”そのものの景色です 狭山湖から
2012年11月27日 狭山湖から

**  初 霜  **


晩秋から初冬へ、山沿いの地域からは初氷や初雪の便りが聞こえてくる頃です
平地でも日毎に寒さは厳しくなり、雑木林は冬枯れの季節へ移って往きます

大陸から高気圧と低気圧が交互に来る毎に、今シーズン一番の寒さと伝えられる日々です
当地でも、今シーズンで初めて3㎝程の霜柱が見られ畑は真っ白になりました
菩提樹にて
草紅葉も霜に包まれ真っ白に化粧し、朝の光に輝いていました 121129-2、121129-3 菩提樹にて 菩提樹にて
菩提樹湿地の紅葉と黄葉に緑を加えたコントラスト、モノトーンの冬に向かう前、最後の華やかな景色です
菩提樹にて
丘陵には野兎が生息し、ピーター・ラビットとの出会い?ではなくチンチラ種の様です
ペットのウサギが逃げ出したのか、捨てられたのか霜柱の畑で動き回っていました
冬鳥のツグミも飛来し、私の前を歩いては立ち止まり々を繰り返していました
菩提樹にて 菩提樹にて
湿地脇の小道に真っ白な花が幾つも落ちていました 5月下旬、枝に隙間なく真っ白な花を
付けるエゴノキ、季節を勘違いしたのか枝先に花が咲き、地面に花柄を落としていました
菩提樹にて

2012年11月29日 菩提樹にて 
 

**  木枯しの悪戯 ?  **


木枯らしの翌日は小春日和に恵まれましたが、冷たい北風に飛ばされた
黄葉の落葉は、蜘蛛の巣に絡まり暖かな陽射しに輝いていました
狭山丘陵にて
2012年11月20日 狭山丘陵にて

**  落葉の季節へ  **


季節の移ろいが10日程遅れ気味でしたが、狭山丘陵の雑木林も落葉広葉樹の黄葉が始まり、
モミジやイチョウは葉を落とし始め、地面を赤や黄色一色に染め上げていました

狭山湖にて

狭山湖にて

狭山湖にて
2012年11月21日 狭山丘陵にて 

**  月 光  **


旧暦の10月3日、日没一時間後、シルエットの富士を背景に三日月が浮かび、
漆黒の湖面には月光の帯が写し出されました 
狭山湖にて
2012年11月16日 17時31分 狭山湖にて 

**  冬の装いに  **


10日は7合目まで雪化粧し、14日には寒気の通過で富士山は山麓まで雪に覆われ、
短かった秋は終わり、来春の暖かな陽射しを浴びるまでは冬景色の姿に変わりました
狭山湖にて
2012年11月14日 狭山湖にて

**  立 冬  **


旧暦の一年は立春から立夏、立秋、立冬と一年を四つの季節に分け、各季節には昼と夜の
長さが同じ春分と秋分、昼の長さが一番長い夏至、夜の長さが一番長い冬至、この八つの
各々を更に三つに分け二十四節季と呼ばれる農作業や暮らしに根差した暦です 立冬は
冬へのスタートですが、暖かな一日となり農事作業にも影響が出ないと良いのですが!

**  落 葉 炊 き  **


昼の気温は20度前後と暖か立冬を迎えました 朝晩の気温が8度を下がるとモミジは
紅葉を始めるそうです 色付き始めたモミジの下、境内は掃き清められ落葉炊きです

堀内天満天神社にて
2012年11月10日 堀内天満天神社にて  

**  夕日に染まる  **


朝晩の気温や湿度も下がり始め、夕日が空を赤く染め、
これからは、さまざまな富士の表情を楽しめる季節です
狭山湖にて
2012年11月8日 狭山湖にて 

**  ギンナン  **


真っ青に澄んだ高い空の下、銀杏の葉が黄色に輝きその下で異臭を放つオレンジ色の丸い実、
しかしその実は美味です 最初に口にした人は勇気が有ったのでは?
狭山湖堰堤付近にて 
2012年11月10日 狭山湖堰堤付近にて 

**  草紅葉  **


水辺の草地はみどりがなくなり、雑木林より一足早く草紅葉です 狭山丘陵の雑木林の
黄葉は、例年11月下旬からですが、今年は季節の移り変わりが十日程遅いようです
狭山湖にて 
2012年11月10日 狭山湖にて 

**  7合目まで雪化粧  **


標高2700m程の宝永山付近まで雪が下りて来ました
狭山湖から 
2012年11月10日 狭山湖から

 

**  居 待 月  **


大陸から張出した高気圧に覆われ、気温は8度、満月から三日目の居待月は夜明け直前の
西の方向に傾き始めオリオンも輝いています やがて空は淡いブルーからオレンジに
グラデーション、地平線に近い空は青く染まり、富士の頂きに朝日が当たる直前の姿です
狭山湖にて
2012年11月2日 6時00分頃 狭山湖にて  

*** 神 無 月 ***
諸国の神々が集まる出雲は“神在月”、その出雲は大国主命や因幡の白兎等の
神話の世界、今年は古事記が編纂されてから1300年、そこにはマサキ(テイカ
カズラの古名)、そにどり(カワセミ)、アメノカガミ船(ガガイモ)、コノハナサクヤヒメ
(開花した桜の女神)等、現在の狭山丘陵で眼にする植物や鳥の記述が在ります
:口語訳古事記 文芸春秋より
見られなくなったと言われる赤とんぼは丘陵の草地に乱舞し、春には田圃で虫を取る
燕返しの飛翔も、狭山丘陵の豊かな自然を残すことは後世への大切なミッションです


** 朝焼けの富士  **


最低気温10度を切るこの秋一番の冷え込みに、日の出直後の頂きは赤く染まり始め、
僅かにその姿を湖面に写し、湖の奥の入り江では、多摩川からの導水路付近の湖面には
気嵐が見られました 雪化粧の富士は頂きから麓へと白く染まり、冬の姿に変わります
狭山湖にて
2012年10月20日 5時54分 狭山湖にて 

**  気 嵐  **


台風21号は東に去り、秋の高気圧に日本列島は覆われました 最低気温は10度を切る
この秋一番の冷え込みに、日の出前の僅かな時間でしたが湖面には気嵐が立ちこめました
狭山湖にて
2012年10月20日 5時54分 狭山湖にて 

** 霜 降 **


朝夕の冷え込みに農作物への霜の被害が心配される頃です 
朝晩の気温は10度前後、昼間は20度を超える気温に、季節の移ろいに
沿った二十四節季にも温暖化の影響が及ぼし始めているようです

** 雪 化 粧 **


甲府気象台は9月12日に富士山の初冠雪を発表していました 
雪化粧のニュースに狭山湖畔へ出かけてみました 生憎と静岡県側は雲に覆われています
日出から26分後、雲間から薄紅色に染まった頂きを、当地から雪化粧の富士山は初めてです
狭山湖から
2012年10月20日 6時18分 狭山湖から

稚内では初雪を、中山峠も積雪で真っ白に、各地から冬の便りが届き、
本州は本格的な秋を迎えました 雪化粧の富士は雲も晴れその姿を
現しましたが、南斜面(画面左)の雪は溶け始めていました
狭山湖から
狭山湖から
狭山湖から
2012年10月20日 7時44分頃 狭山湖にて

朝夕はひんやりとした冷気に包まれ、澄んだ空には秋特有の巻雲が見られるようになりました
 この雲の造形美、姿・形はどんどん変わり上空の大気の流れを写し出します
澄んだ空には秋特有の巻雲
2012年10月13日 澄んだ空に秋特有の巻雲

田植から約4か月、稲穂は実り頭を垂れ収穫の秋です 刈り取られた稲穂は
ハサガケに、昔ながらの乾燥方法で天日干し、美味しい新米になります
早稲田大学の湿地にて
2012年10月15日 早稲田大学の湿地にて

丘陵の草地・茶畑・湿地では、アキアカネが飛び交い、
透き通った羽が秋の陽射しに照らされ、輝いています
早稲田大学の周辺にて
2012年10月15日 早稲田大学の周辺にて

葡萄畑の所々には葡萄の房が残され、赤く熟した柿の実と共に、
秋から冬に掛け食料の少なくなる野鳥達に、里人から収穫のお裾分けです
三ヶ島の丘陵周辺にて 三ヶ島の丘陵周辺にて
2012年10月15日 三ヶ島の丘陵周辺にて

里山の景観の一つで萱場と呼ばれる草地、其処で採れるススキ(萱)は茅葺屋根の材料に利用されていました
 オギもススキの仲間、秋の陽射しを浴び穂は銀色に輝き、風に揺らぎ枯尾花に変わります
早稲田大学の湿地にて 早稲田大学の湿地にて
2012年10月15日 早稲田大学の湿地にて

枯枝に白やピンクの花を付け、花咲爺さんが灰でも撒いたのでは? 
広葉樹は黄葉し落葉の季節を迎えるこの時期に、十月桜(冬桜)の開花でした
早稲田大学所沢キャンパス周辺 早稲田大学所沢キャンパス周辺
2012年10月15日 早稲田大学所沢キャンパス周辺にて

茶ノ木の葉は青々と繁り、丘陵の畑では夏野菜の収穫も終わり、耕された畑では大根の種蒔きの頃です
比良の丘にて
2012年10月15日 比良の丘にて

狭山丘陵から北東の方向に約80㎞、この秋初めて筑波山を望めました 
澄んだ秋の空気、関東平野の向うに北関東の山々が眺められる季節になります

所沢市上山口 西武ドーム周辺から
2012年10月4日 所沢市上山口 西武ドーム周辺から 

** 寒 露 **


日没が早くなる秋の日は「つるべ落とし」、朝晩は冷気に包まれ、冷え込んだ朝には
大気の温度より水温の方が高くなり、日の出前の湖面からは気嵐が昇るのを見られる頃です

丘陵では十五夜の頃はススキを目にすることも少なく、お月見の準備にも苦労します
10月に入り、皆伐された南斜面にススキの穂が出始め、暫くはススキが原の光景が楽しめます
堀内の森にて
2012年10月4日 堀内の森にて

10月に入り、サクラの葉も少しずつ色付き始め、
丘陵の山桜も秋の柔らかな陽射しに黄葉が始まりました
堀内の森にて
2012年10月4日

春には桜の開花や種まきが十日ほど遅れ、秋を代表する曼珠沙華の開花も
やはり十日ほど遅れましたが、畦道や農家の垣根越しに秋を見つけました
堀内の森にて 堀内の森にて
2012年10月4日

狭山丘陵の北斜面を源流とする幾つかの小さな流れの一つ、
東川河畔でも紅白の曼珠沙華が流れに彩りを添えています
堀内の森にて
2012年10月7日 東川河畔にて

*** 長 月 ***

**  秋分の日  **


夏の暑さの中、赤い花を百日付けると言われる百日紅から曼珠沙華へ、
「暑さ寒さも彼岸まで」の通り、厳しい残暑続きの日々でしたが、
彼岸に合わせ曼珠沙華は開花し、大陸からは秋の高気圧が張出し、
「天高く馬肥ゆる」の秋の到来です
狭山観音霊場 正智庵にて
2012年9月22日 所沢市山口 狭山観音霊場 正智庵にて

**  セミの鳴声から虫の声へ  **


 堀内天満天神社を囲む雑木林、その上空には巻雲が秋の訪れを知らせ、
畑の栗の実も大きく実り、まもなく収穫の時を迎えます
堀内天満天神社周辺にて
2012年9月5日 堀内天満天神社周辺にて

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」、田では稲穂が実り、夏の雲と秋の雲が入り交り、
朝晩は凌ぎやすく、草むらでは虫達の鳴声が聞こえ始めました 
「長月」とは、一説では秋の夜は長いからとも言われるようです

*** 白 露 ***

蒸暑かった残暑も夕方には涼しくなり、早朝の草地では朝露が陽に輝く頃です
雑木林の林床には木漏れ日が射し、緑の草地には紫色のヤブランが目に入ります

トトロの森1号地周辺にて
2012年9月5日 トトロの森1号地周辺にて

白い花弁が反返黒い果実を付けるヒヨドリジョウゴと白地に紫の斑点に反返る
雌蕊のヤマホトトギス、何れも雑木林の木陰で花を付けます
トトロの森1号地周辺にて トトロの森1号地周辺にて
2012年9月5日 トトロの森1号地周辺にて

夏の名残のキツネノカミソリと初秋に真っ白な花を付けるセンニンソウ、
鮮やかな色が季節の移り変わりを知らせます
山口の柳瀬川付近にて 山口の柳瀬川付近にて
2012年9月5日 山口の柳瀬川付近にて
2011年 秋へ 

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